
【後悔】引き出物でいらない物ランキング5選|もらって嬉しい引き出物5選も徹底解説

結婚式という人生最大の晴れ舞台。
新郎新婦のお二人は、来てくれるゲストのために「最高の感謝を伝えたい」「一生の思い出に残るものを贈りたい」と、寝る間も惜しんで準備を進めていることでしょう。
招待状のデザインから始まり、BGMの選定、料理の試食、そして最後に立ちはだかる大きな壁が「引き出物選び」です。
しかし、ここで一つ残酷な真実をお伝えしなければなりません。
あなたが「これだ!」と思って選んだその引き出物、実はゲストが家に帰った瞬間、あるいは帰りの電車の中で「正直、これはいらなかったな……」とため息をつかせている可能性があるのです。
「そんなまさか!」と思いたい気持ちは痛いほどわかります。
どらでも、想像してみてください!
華やかなドレスや慣れないスーツに身を包み、高いヒールや革靴で一日過ごして疲れ切った帰り道。
満員電車の中で、大きくて重い紙袋を抱えるゲストの姿を…そして、家に帰って袋を開けた時、自分の趣味とは全く合わない、使い道のない品物が出てきた時のあの何とも言えない空気を。
引き出物は、新郎新婦からの「愛」であると同時に、ゲストへの「配慮」が試される最終試験でもあります。
本記事では、実際に結婚式に参加したゲストたちのリアルな本音を徹底的に調査し、「正直いらなかった引き出物」と「本当にもらって嬉しかった引き出物」をランキング形式で、包み隠さず解説します。
この徹底ガイドを読めば、もう引き出物選びで迷うことはありません。
ゲスト全員が笑顔で帰路につき、「本当に良い結婚式だったね」と語り合えるような、最高のギフト選びの極意を一緒に見ていきましょう。
- ゲストが実際に「いらない」と感じる引き出物には明確な共通点(重い・大きい・使いにくい・趣味が合わない)がある
- 不人気引き出物の代表は「大皿・重い食器」「巨大バームクーヘン」「縁起物セット」「インテリア雑貨」「名前入りグッズ」
- ゲストが本当に喜ぶギフトは「選べる」「軽い」「消えもの」「実用的」という4つの条件を満たしている
- 最も満足度が高いのは「カタログギフト」および「WEB・カード型の選べるギフト」
- 食べ物ギフト(高級レトルト・オリーブオイル・個包装スイーツなど)は外れが少なく万人受けする
- タオルや高品質日用品など“自分では買わないプチ贅沢消耗品”も人気が高い
- 引き出物宅配便(ヒキタク)は「手ぶら帰宅」でゲスト満足度を大きく上げる
- 引き出物選びの失敗は「新郎新婦の好み優先」で起こり、成功は「ゲストの生活目線」で決まる
- カタログギフトは選び方次第で満足度が変わり、掲載点数より“質”と“ブランド性”が重要
- ゲスト全員が笑顔で帰れる引き出物は、“重さゼロ・選択の自由・実用性”を押さえることが鍵
引き出物でいらないと思った物ランキング5選


まずは、心を鬼にして「いらない」と思われてしまった引き出物から見ていきましょう。
これは新郎新婦を批判するためではありません。
「良かれと思ってやったことが、裏目に出る」という悲劇を避けるための、転ばぬ先の杖です。
多くのゲストは、新郎新婦にお祝いの言葉こそ伝えますが、「あの引き出物、実は邪魔で……」なんてことは口が裂けても言いません。
だからこそ、ここで紹介するランキングは、ネット上の口コミやアンケート、そして筆者の周りのリアルな声をかき集めた「ゲストの本音に近い声をまとめたもの」なのです。
第1位:大皿・重い食器セット


不人気ランキング第1位に輝いてしまったのは、かつては引き出物の定番中の定番だった「大皿や重厚な食器セット」です。
なぜ、これがこれほどまでに嫌がられるのでしょうか。
理由は大きく分けて3つあります。
- 物理的な重さと大きさ(持ち帰りの地獄)
- 収納スペースの圧迫(日本の住宅事情)
- 好みの不一致(インテリアの破壊)
まず、「重さ」です。
結婚式は遠方から来るゲストもいれば、二次会、三次会へと参加するゲストもいます。
特に女性ゲストの場合、フォーマルなドレスにヒールという動きにくい服装です。
そこに、まるで鉄アレイが入っているかのような重い紙袋を持たされるのは、もはや「罰ゲーム」に近い感覚すらあります。



雨の日だったりしたら、その悲劇は倍増しますね
次に「収納」です。
「大きなパーティプレートは、新居でホームパーティーをする時に使ってね」という新郎新婦の願いも虚しく、日本の一般的な住宅事情においては、直径30cmを超えるような大皿を収納するスペースが限られている家庭も少なくありません。
結局、箱に入れたまま押入れの奥深くに眠り、数年後の引越しの際に「これ、どうしよう……」と途方に暮れてしまう、という声もよく聞かれます。
さらに「デザイン」の問題。
食器はインテリアの一部です。
北欧風で統一している家庭に、突然「和風の重厚な大皿」が届いても、食卓に出る幕はありません。
あるいは、その逆も然り。
有名ブランドの食器であっても、ゲストの趣味に合わなければ、「使いどころが難しい」「場所をとるだけに感じてしまう」といった声につながることもあります。
| 項目 | 新郎新婦の思い込み | ゲストのリアルな本音 |
| 重さ | 重厚感があって高級に見えるはず | 重すぎて腕がちぎれそう。 帰りの電車が辛い |
| 大きさ | 豪華に見えるし、パーティーで使える | 食器棚に入らない。 箱のまま捨てることもできない |
| 枚数 | 5枚セットなら家族が増えても安心 | 一人暮らしや二人暮らしには多すぎる。 2枚で十分 |
第2位:ありきたりなバームクーヘン


第2位は、引き菓子の王道「バームクーヘン」です。
「えっ?バームクーヘンって定番じゃないの?嫌いな人いないでしょ?」と思ったあなた。



その油断が命取りです!
確かにバームクーヘンは、その年輪のような形状から「繁栄」や「長寿」を意味する縁起物として愛されてきました。
しかし、問題は「結婚式のたびにバームクーヘンをもらう」という飽和状態にあります。
20代後半から30代の「結婚式ラッシュ」を迎える世代にとって、1ヶ月に2回、3回と結婚式に出席することも珍しくありません。
そのたびに巨大なバームクーヘンを持ち帰るとどうなるでしょうか。
「またか……」という感想を抱くゲストも少なくありません。
さらに深刻なのが以下のポイントです。
- ホール(丸ごと)の威圧感
- 切るのが面倒くさい。
- 一人暮らしだと食べきれない。
- 賞味期限との戦い
- 生菓子に近いタイプのものは、比較的賞味期限が短めに設定されていることも多い。
- パサパサ問題
- 予算を抑えた安価なバームクーヘンは、口の中の水分を全て奪っていく。
最近では個包装された質の高いバームクーヘンも人気ですが、巨大なホールのバームクーヘンを「ドーン!」と渡すスタイルは、もはや時代遅れになりつつあるのかもしれません。
「とりあえずバームクーヘンにしておけば文句ないだろう」という思考停止が、ゲストには透けて見えてしまうのです。
第3位:縁起物だけの簡易セット


第3位は、「鰹節(かつおぶし)」や「お赤飯」「紅白うどん」などの縁起物セットです。
これらは日本の伝統として、あるいは親族や年配のゲストへの配慮として入れられることが多いアイテムです。
「松竹梅」などの美しいパッケージに入っていることが多く、見た目は非常におめでたいものです。
しかし、現代のライフスタイルにおいて、これらがどれだけ需要があるでしょうか?
- 鰹節パック
- 「本枯節」などの立派な鰹節を丸ごと一本もらっても、削り器を持っている家庭は少数派になりつつあります。
- パック詰めのものであっても、大量の鰹節を使い切るのは至難の業。
- 結局、味噌汁の出汁にするのも面倒で、顆粒だしを使ってしまう……というのが現実です。
- 砂糖菓子・金平糖
- 「可愛いけど、どう使えばいいかわからない」という声も多く聞かれます。
- コーヒーや紅茶に入れるシュガーならまだしも、ただ飾るだけの砂糖菓子は、最終的に湿気てしまい、食べきれずに処分されてしまうケースも少なくありません。
特に若い世代のゲストにとっては、「使い方がわからない」「調理が面倒」という理由で、やや扱いに困るアイテムの一つと感じられがちです。
「伝統」と「実用性」の乖離が最も激しいのが、この縁起物セットなのです。



縁起が良いからという理由で鯛の砂糖菓子にするなら、他の鯛型のギフト(お吸い物)などがおすすめです!


第4位:インテリア雑貨


第4位は、新郎新婦のセンスが炸裂してしまう「インテリア雑貨」です。
フォトフレーム、置き時計、謎のオブジェ、ファンシーなタオル掛けなどがこれに該当します。
これは第1位の「食器」の問題と非常に似ていますが、より一層「趣味の押し付け」感が強くなります。
例えば、キラキラしたラインストーンがついたフォトフレーム。
「私たちの結婚式の写真を入れて飾ってね!」というメッセージが聞こえてきそうですが、ゲストにはゲストの生活があります。
シンプルモダンな部屋に住んでいる友人に、ロココ調のフォトフレームを贈っても、インテリアに合わず飾られにくい場合もあります。
また、時計などの機能性があるアイテムも要注意です。
「秒針の音がうるさい」「文字盤が見にくい」「デジタル派だからアナログはいらない」など、こだわりが強いアイテムだからこそ、万人に受けるものを選ぶのは不可能です。
「消えもの(食べ物や消耗品)」ではなく「残るもの」を贈りたいという新郎新婦の気持ちは美しいのですが、それがゲストにとっての「残って困るもの(=ゴミ)」になってしまっては、本末転倒です。
第5位:趣味系グッズやオリジナル品


そして第5位は、最も恐れられる「新郎新婦の名前や写真入りグッズ」や、新郎新婦の趣味に走りすぎたアイテムです。
一昔前は、二人の名前と挙式日がデカデカと刻印されたお皿や時計がよくありました。
しかし、これをもらったゲストはどうすればいいのでしょうか?
使うたびに二人の名前を見せつけられ、捨てるにしても「名前が入っているから捨てにくい(呪われそう)」という心理的なハードルを感じるゲストもいます。
ゲストの立場からすると、扱いに悩みやすいアイテムと言えるでしょう。
また、新郎新婦の趣味が全開のグッズも危険です。
例えば、新郎がサッカー好きだからといって、チームロゴが入ったタオルや、ボール型のクッションを贈る。
新婦がアロマ好きだからといって、強烈な香りのポプリを贈る。
共通の趣味を持つ友人なら喜ぶかもしれませんが、親族や会社の上司にとっては魅力が伝わりにくく、「自分には使い道がない」と感じさせてしまうリスクもあります。
「私たちの個性を出したい!」という気持ちは、ウェルカムスペースや演出で表現するのがおすすめであり、引き出物という「お礼の品」ではゲストの使いやすさや好みへの配慮を優先した方が安心です。
いらないと思われやすい引き出物の共通点


ここまで見てきて、「いらない」と思われる引き出物には明確な共通点があることに気づいたでしょうか。
それは、「新郎新婦目線(贈る側)」だけで選ばれているということです。
- 「記念に残したい」(=ゲストにとっては邪魔なだけ)
- 「大きく見せたい」(=ゲストにとっては重いだけ)
- 「個性を出したい」(=ゲストにとっては理解不能なだけ)
この「自分たちが贈りたいもの」と「ゲストが欲しいもの」のズレこそが、引き出物選びの失敗の根本原因です。
引き出物とは、決して「二人の記念品」を配る場ではありません。
高いご祝儀を包み、時間を割いて来てくれたゲストへの「お返し」であり「おもてなし」なのです。
「自分がもらったらどう思うか?」
この問いかけを忘れた瞬間、その引き出物はいらないものリスト入りを果たすことになります。
引き出物がいらないと思わせない!嬉しい引き出物ランキング5選


ここからは空気を一変させましょう。
ゲストが家に帰り、箱を開けた(あるいはカードを見た)瞬間に「おっ、わかってるね!」「これは嬉しい!」と顔をほころばせる、そんな「正解」の引き出物ランキングをご紹介します。
キーワードは「選択の自由」「実用性」そして「軽さ」です。
第1位:選べるカタログギフト


堂々の第1位は、やはり不動の人気を誇る「カタログギフト」です。
「カタログギフトって、システム料(手数料)が引かれるから、実質的な商品の価値が下がるんじゃないの?」
「味気ないと思われないかな?」
そう心配する新郎新婦もいるでしょう。
しかし、ゲストの立場からすれば、そんなデメリットを補って余りあるメリットがあるのです。
- 「今の自分」に必要なものが選べる
- ある人は鍋が欲しいかもしれないし、ある人は美味しいお肉が食べたいかもしれない。
- 独身か、子持ちか、年齢はいくつか。
- そうした多様なゲスト全員のニーズを、たった一冊で満たすことができる魔法のツールです。
- 持ち帰りが軽い
- これは絶対的な正義です。
- 重い食器と違い、カタログ一冊ならバッグに入ります。
- 最近では後述する「カードタイプ」も増えており、さらに軽量化が進んでいます。
- 選ぶ楽しさがある
- 家に帰って、ページをめくりながら「どれにしようかな〜」と悩む時間も、実はゲストにとっての楽しみの一つです。
「味気ない」という批判を避けるためには、カタログの種類にこだわることが重要です。
最近では、「BEAMS」や「DEAN & DELUCA」、「ユナイテッドアローズ」といった人気セレクトショップ監修のカタログギフトや、「日本の美味しい食べ物」に特化したカタログなど、表紙を見ただけでテンションが上がるようなおしゃれなものがたくさんあります。
「とりあえずカタログ」ではなく、「センスの良いカタログ」を選ぶことで、新郎新婦の株は爆上がりします。


第2位:食べ物ギフト


第2位は、消えものの王様「食べ物ギフト(グルメギフト)」です。
第1位のカタログギフトの中でも、特に食品を選ぶゲストが多いことからもわかるように、「美味しいものは裏切らない」のです。
特に、自分では普段買わないようなちょっといい食材は、非常に喜ばれます。



実際、もらえると結構嬉しいですよね!
- 高級レトルト・缶詰セット
- ホテルオークラのスープセットや、高級な素材を使ったお茶漬けセットなど。
- 「今日はご飯作るの面倒だな」という日に、極上の手抜きができるアイテムは神様のように崇められます。
- ドレッシング・ジャム・オリーブオイル
- 日持ちがして、毎日の食卓を少しリッチにしてくれるアイテム。
- パッケージがおしゃれなものが多いのも魅力です。
- 高級お菓子(個包装)
- 有名パティスリーの焼き菓子セットなど。
- バームクーヘンのように巨大なものではなく、少しずつ食べられる詰め合わせがベストです。
食べ物の最大のメリットは、「食べてしまえばなくなる」こと。
どんなに狭い家に住んでいても、胃袋に収めてしまえば場所を取りません。
趣味に合わない雑貨をもらうくらいなら、美味しいクッキーをもらった方が100倍嬉しいというのが、多くのゲストの本音です。
第3位:高品質な日用品


第3位は、「自分では買わないけれど、もらうと嬉しい高品質な日用品」です。
ここで重要なのは、あくまで「消耗品」または「いくつあっても困らないもの」であることです。
そして、スーパーで売っているものではなく、「ブランド力」や「圧倒的な品質」があるものを選ぶ必要があります。
- 今治タオル(木箱入り)
- 「タオルなんてありきたり」と思うかもしれませんが、真っ白でフワフワの高級タオルは、何枚あっても困りません。
- 特にバスタオルやフェイスタオルは定期的に交換するものなので、質の良いストックがあることは生活の質を上げます。
- 高級洗剤・ボディケア用品
- ランドレス(THE LAUNDRESS)の洗剤や、イソップ(Aesop)のハンドソープ、ジョンマスターオーガニックのケア用品など。
- 「おしゃれで実用的」な消耗品は、特に女性ゲストから絶大な支持を得ます。
- 熊野筆のメイクブラシ
- 女性ゲスト限定になりますが、高品質なメイクブラシは自分ではなかなか買わないため、非常に喜ばれるアイテムの一つです。
ポイントは、「シンプルで上質」であること。
奇抜な色や柄は避け、白、グレー、ベージュなどのニュートラルなカラーを選ぶのが成功の秘訣です。
第4位:配送対応ギフト(ヒキタク)


第4位は、品物そのものというよりは「渡し方のシステム」としてのランクインです。
それが「引き出物宅配便(ヒキタク)」です。
これは、結婚式当日はゲストに「目録」や「案内カード」だけを渡し、実際の品物は後日、ゲストの自宅に直接配送するというサービスです。
- 手ぶらで帰れる!
- これに尽きます。
- ゲストは身軽なまま二次会へ行けますし、遠方からのゲストも新幹線や飛行機で荷物を気にする必要がありません。
- 重いものでも贈れる
- 配送なので、第1位の「いらないもの」だった「重い食器」やお酒なども、この方法なら許容されます(もちろん、食器自体の好みはありますが)。
- 送り分けが簡単
- 上司には高価なもの、友人にはおしゃれなもの、といった贈り分け(ゲストによって品物を変えること)が、当日の荷物の大きさを気にせずに行えます。
ゲストの席に「本日はお荷物にならないよう、引き出物はご自宅へ配送させていただきます」というメッセージカードが置かれているのを見た瞬間、「なんて気が利く新郎新婦なんだ!」と感じるゲストも多いでしょう。
これは「おもてなしとして評価されやすい工夫」の一つです。
第5位:カタログ以外の“選べるギフト”


第5位は、少し変化球ですが「体験型ギフト」や「カフェチケット」など、カタログギフトの派生形です。
分厚いカタログ冊子ではなく、スマホでQRコードを読み込んで商品を選ぶ「Webカタログ」や、スタバや有名カフェで使える「ドリンクチケット」などがこれに当たります。
- スマートさ
- スマホ一つで完結するため、現代人のライフスタイルに合致しています。
- 体験という思い出
- 「モノ」ではなく、エステ券やディナークーポン、日帰り温泉などの「コト」を贈ることができます。
- 「この前、もらったチケットで美味しいランチ食べてきたよ!」という報告をもらえるのも嬉しいポイントです。
特に若い世代や、ミニマリスト志向のゲストには、「モノが増えない」このタイプのギフトが好評になりやすい傾向があります。
もらって嬉しい引き出物の共通点


ここまで「嬉しい引き出物」を見てきましたが、そこには明確な成功法則があります。
- 「選択権」がゲストにある(カタログギフトなど)
- 「消えもの」である(食べ物、消耗品)
- 「持ち運び」が楽(軽量、宅配、カードタイプ)
- 「自分では買わない贅沢品」である(高級タオル、ブランド洗剤)
つまり、「ゲストの負担(重さ、収納場所)を極限まで減らし、ゲストの満足度(選べる、美味しい、使える)を最大化する」こと。



これが引き出物選びのゴールデンルールです!
カタログギフト以外で本当に喜ばれるアイテムは?


「カタログギフトが一番無難なのはわかったけど、やっぱり品物を贈りたい!」
そう考えるこだわり派の新郎新婦のために、カタログ以外で「これは当たりだった!」と言われる具体的なアイテムの傾向を深掘りしてみましょう。
成功の鍵は「ニッチな高級消耗品」です。
例えば、高級ホテルのドレッシングセット。
スーパーで買えば300円のドレッシングですが、1本1,000円以上するホテルのドレッシングは、自分では絶対に買いません。しかし、サラダにかけるだけで夕食がレストランの味になります。
あるいは、高級出汁(だし)パック。
茅乃舎(かやのや)などの有名な出汁パックは、料理をする人もしない人も使いやすく、パッケージも上品です。
軽くて日持ちもし、味も間違いありません。
また、意外なところでは高級ヘアブラシやスカルプケア用品(アヴェダやジョンマスターなど)も人気です。
男女問わず使えるユニセックスな香りのものや、デザインがシンプルなものを選べば、「気が利いてるね」と言われること間違いなしです。
避けるべきは「好みが分かれるデザイン」であり、狙うべきは「機能性が高く、デザインが普遍的で、消耗するもの」です。



ただし、攻め過ぎると「えっ…なにこれ?」となるので注意が必要です
ゲストが本当にもらって嬉しい引き出物は?


ここで、少しタブーに触れましょう。
ゲストが究極的に一番嬉しいもの、それは何でしょうか?
正直に言えば、「現金(商品券)」かもしれません。
しかし、引き出物で現金を渡すのはマナー違反とされていますし、あまりにも生々しすぎます。
だからこそ、現金に一番近い「カタログギフト」が支持されるのです。
しかし、カタログギフトにも弱点はあります。
「欲しいものがない」「申し込みが面倒で期限切れにしてしまった」というパターンです。
そこで最近注目されているのが、「ゲストに選ばせるシステム」の進化系です。
例えば、招待状の返信ハガキ(またはWeb招待状)の時点で、「引き出物を3つのコースから選んでください」と事前に聞いてしまうという方法も、一部の革新的なウェディングスタイルでは取り入れられ始めています。
- Aコース:グルメセット(お肉や海鮮)
- Bコース:リラックスセット(タオルやバスグッズ)
- Cコース:カタログギフト
サプライズ感は減りますが、「確実性」は100%です。
ゲストの満足度を最優先するなら、こうした「事前選択制」や、当日選べるマルシェ方式(会場に並べられたギフトから好きなものをバッグに詰めて持ち帰るスタイル)も、実際に取り入れた例では高く評価されることが多いスタイルです。
最後に、失敗しないカタログギフトの選び方について解説します。
「カタログなら何でもいい」わけではありません。
実はカタログギフトにも「格」や「傾向」があります。
- 掲載点数よりも「質」を重視せよ
- 何千点も載っている分厚いカタログは、一見豪華に見えますが、中身は「謎のメーカーのバッグ」や「安っぽい時計」ばかり……ということもあります。
- それよりも、掲載点数は少なくても、「有名ブランド」や「厳選されたグルメ」に特化したカタログの方が、ゲストの満足度は高くなります。
- 表紙のデザインがおしゃれか
- カタログは表紙が命です。
- 表紙が古臭いと、中身を見る前にテンションが下がります。
- シンプルで洗練されたデザインのものを選びましょう。
- 価格帯(コース)の設定
- 一般的に、引き出物の相場は「飲食費の1割程度」と言われることが多いですが、カタログギフトの場合、システム料(数百円〜1000円前後)が含まれることを忘れてはいけません。
- 例えば、3,000円のカタログを贈ったつもりが、中身の商品はシステム料分を差し引いた約2,000円相当になっているというケースもあります。
- ゲストに「しょぼい」と思われないためには、ワンランク上のコース(例:3,000円予算なら3,500円〜4,000円のコース)を選ぶか、システム料分を考慮して予算を組む勇気が必要です。
- 第1位:総合版カタログ(ブライダル専用)
- リンベルやハーモニックなどの大手が出している、ブライダル専用カタログ。
- 食器、グルメ、体験、雑貨とバランスが良く、老若男女問わず外しません。
- 第2位:ブランド特化型のカタログ
- 「DEAN & DELUCA」「ユナイテッドアローズ」「BEAMS」などがあります。
- そのブランドの世界観が好きなゲストにはたまらない一冊で、おしゃれな友人向けには心強い選択肢になります。
- 第3位:グルメ特化型のカタログ
- 「dancyu」や「47CLUB(よんななクラブ)」など、「美味しいもの」だけに絞ったタイプもあります。
- 年配のゲストや男性ゲストに好評だという声が多く、食にこだわりのある方にも選ばれやすいジャンルです。
まとめ:引き出物でいらないと思ったものランキング


長くなりましたが、引き出物選びの旅もいよいよ終着点です。
最後にわかりやすく表でまとめておきましょう。
| 判定 | アイテムの特徴 | ゲストの心理 | 具体例 |
| × 後悔(いらない) | 重い・大きい・かさばる | 「帰りの電車が辛い」「収納場所がない」 | 大皿、鍋セット、重箱 |
| × 後悔(いらない) | 趣味の押し付け・個性的すぎる | 「使えない」「部屋に合わない」 | 名前入りグッズ、派手な置物 |
| × 後悔(いらない) | ありきたり・消費が困難 | 「またこれか」「使いきれない」 | 巨大バームクーヘン、丸ごとの鰹節 |
| ◎ 嬉しい(正解) | 自分で選べる・軽い | 「欲しいものが手に入る」「持ち帰りが楽」 | カタログギフト(カード・Web型) |
| ◎ 嬉しい(正解) | 消えもの・美味しい | 「食べてなくなるから最高」「自分へのご褒美」 | 高級肉、ジャム、スイーツ詰め合わせ |
| ◎ 嬉しい(正解) | 実用的・高品質 | 「毎日使える」「自分では買わない贅沢」 | 今治タオル、高級洗剤、熊野筆 |
| ◎ 嬉しい(正解) | 配送・手ぶら | 「気が利いてる!」「二次会に行きやすい」 | 引き出物宅配便(ヒキタク) |
結婚式は、新郎新婦が主役の日です。
しかし、その主役を輝かせてくれるのは、紛れもなくゲストの存在です。
「いらないものランキング」に入っているアイテムを贈ろうとしていた方も、落ち込む必要はありません。
今、この記事を読んで気づけたことが、何よりの幸運です。



これから選び直せばいいのです!
ゲストの顔を一人ひとり思い浮かべてみてください。
遠くから来てくれるおばあちゃん、仕事終わりに駆けつけてくれる同僚、子育ての合間を縫って来てくれる友人。
彼らが重い荷物に苦しむことなく、家に帰ってからも「あぁ、いい結婚式だったな」と余韻に浸れる。
そんな引き出物を選ぶことが、お二人からの最大の「ありがとう」になるはずです。




どうか、お二人の結婚式が、ゲスト全員にとっても「最高の一日」になりますように。
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