FIRE(Financial Independence, Retire Early)で有名な、三菱サラリーマンさん(穂高 唯希さん)をご存じでしょうか?
日本のFIRE先駆者として有名な方で、FIREを目指している方なら多くの方がご存じかと思います。

そんな三菱サラリーマンさんが書いた「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法」の中に有名な言葉があります。
「階段は資源」
私がこの言葉を知った当時、普段社会人として仕事をしながら、慣れない副業をスタートしたばかりだったので、とにかく運動する時間が無くて困っていました。

運動は大好きなんですが副業を始めてからというもの、家に引き籠ってばかりでみるみる筋肉が減っていくのがずっと気になってました…
この本を読んだ次の日から、せっかくなので「階段は資源」という言葉が本当に有用なのかを検証したいと思い、ほぼ毎日階段の上り下りを実践しました。
ということで、約1年間(正確には10か月)約300段の階段の上った結果をまとめていきます。
私の日々の運動量や食生活等の前提条件を確認
まずは階段を上る前に、前提条件を確認しておきましょう。
実は階段以外にも運動をやっていたんだろ!と思われたくはないので、本検証を行っている際の月換算での運動量がどれくらいかを挙げていきます。
私の月単位での運動量
- ゴルフコースは月に1回行くか行かないか程度
- ゴルフの打ちっぱなし(コース前に1~2回程度)
- ストレス発散のためにバッティングセンターへ(月に2回程度)
- ジムには3か月に1回いくかどうか
- 約1年間家で行う筋トレやランニングはほとんどしなかった
- 本業もデスクワークが多く、座っている時間が長い

これだけ見ると、明らかに日々の運動量が足りていない気がする…
さて、食生活の重要ポイントだけを確認していきましょう。
日々の食生活と私の年齢
- 30歳代男性
- タンパク質豊富な鶏肉よりもラーメンが大好き
- 甘いものが大好き(ケーキとかお菓子は制限なく食べる)
- お酒はほとんど飲まない(機械飲酒のみ)
この日々の運動量と食生活を考えると、とんでもなく肥満体型なんじゃないかと心配されそうですが、BMIは25未満(一般的にBMI:25以上が肥満と言われる)なのでご安心下さい。
さて、次は階段の段数を上る日を確認していきます。
階段の段数と上る日を確認(階段チャレンジ)
ターゲットとなる階段の段数と上る日を確認していきます。
ここではわかりやすくするために”階段チャレンジ“と名付けることにします。
- 職場の階数は15階
- 1階あたりの段数:約20段
- 総段数は15×20=”300段”
- 途中で休むことなく連続で階段を上ること(約10分くらい)
- 勤務日は毎日300段を勤務開始前または勤務後のどちらか上る
- 上るだけでなく、1階に下りるまでが達成条件
- 職場勤務が休みの日は施行しないことにする
- 検証期間は10か月なので約200日は実行できた

毎日ではないものの、300段を約200日上り続けたのであればデータとしてはそこそこ有用なはず
前提条件の全てが確認し終わったところで、お待たせ致しました。
結果を載せて行きます。
(結果)三菱サラリーマンさんが言う「階段は資源」の有用性
記録は適当な装置を使用したわけでは無く、ジムなどに置いてある高級な「体成分分析装置 InBody(インボディ)」を利用しました。
一般的な項目である「体重」「BMI」「体脂肪率」だけでなく「筋肉量」や「部位別筋肉量」など、細かく測定しました。
チャレンジ前測定日:2020年8月
↓
チャレンジ後測定日:2021年6月
それぞれの項目を、階段チャレンジ前と後で比較しながら載せて行きます。
体重と筋肉量および体脂肪率の変化
(階段チャレンジ前)

(階段チャレンジ後)

- 体重は80.8㎏→77.9kgと約3㎏の減量!
- 体重が減ったにも関わらず筋肉量は維持
- ⇒ 筋肉を落とさずに減少に成功している
肥満指標(BMIと体脂肪率)の変化
(階段チャレンジ前)

(階段チャレンジ後)

- BMIは24.7→23.8と改善!
- 体脂肪率も15.8%→12.8%と3%も改善!
- ⇒ 肥満改善に向けて大きな効果あり
部位別筋肉量の変化
(階段チャレンジ前)

(階段チャレンジ後)

- 両腕とも筋肉量が改善!(腕を振って階段を上っていたため?)
- 体幹の筋肉量がやや改善!
- 階段チャレンジによって両足の筋肉量が同じになった!
- ⇒ 両足を均等に使うため、階段チャレンジを実際に行ったという証明に
階段チャレンジ前後の比較
それでは重要項目である「体重」「筋肉量」「体脂肪率」における、階段チャレンジ前後の比較まとめを見てみましょう。

筋肉量を維持したまま体重を落とすことができ、それに伴って体脂肪率が大きく改善していることがわかります。
また、行っているスポーツによっては左右どちらかに筋肉が偏る傾向がありますが、階段チャレンジ後では足の筋肉量が綺麗に左右均等になりました。
これは予想していなかったので、新たな発見です。

三菱サラリーマンさんの「階段は資源」という言葉…正しかったことが個人的に証明できたので良かったです!
階段チャレンジを行った実際の感想と継続のコツ
この階段チャレンジを実際に行った感想ですが、正直最初はとても辛かったです。
1階→3階程度であれば余裕で登れるのですが、それ以降はだんだん足が上がりにくくなり、8階(160段)くらいで躓いて転びそうになることも最初はありました。
階段チャレンジを開始してから最初の1か月は、上り下りの後は太ももが震えるような感覚で、明らかに筋肉に効いていることがよくわかりました。
階段チャレンジ継続のコツ

何度も何度も階段チャレンジをやめようかと思いましたが、家に帰ってからは運動する時間は中々取れないので、気合いを入れて頑張りました。
継続のコツとしてはとりあえず、1階だけでも階段を上ってみることです。
最初は300段も上らずに、100段でも良いです…それだけでも十分太ももに負荷がかかる実感がわかると思いますので、徐々に慣れてきたら段数を増やすことをオススメします。
上り始めてしまえば、個人差や上るペースにもよりますが…約10~15分で300段を上ることができるので、短い時間でも効率の良い運動ができると思います。

全ての階段を上り終えた達成感は地味ですが、最高ですよ!登山で頂上に到達した時に近い感覚があります。
最初の1か月~3か月が山場
3か月もすると階段チャレンジが日課となり、ほぼ毎朝早く職場に行って階段の上り下りをするのが苦痛というより当たり前の感覚になっていきました。
ここまで来ることができれば、あとは階段へと足を運ぶように自然と体が動くのでかなり継続力が向上すると思います。
ちなみに、この階段チャレンジを行うと程よく汗をかくことができます。
仕事前なのになんでそんなに汗をかいているのかと、指摘されないように気を付けながら約1年間過ごしていました。
下手なダイエットグッズよりも階段こそが優秀なダイエットツール
スポーツを行う上で、どうしても筋肉をつける必要がある!など、人によって運動する目的は違いますが、健康維持を目的とした適度な運動には階段が最高のダイエットツールであると三菱サラリーマンさん同様、私も思いました。
ダイエットグッズは意外と値段が高い傾向があり、一度手を出すと、あれもこれもと次々と買ってしまいがちです。
ここは騙されたと思って是非、毎日でなくても良いので階段の上り下りをやってみることをオススメします。
まとめ
三菱サラリーマンさんの「階段は資源」という言葉を信じて約1年間ほぼ毎日300段を上った結果をまとめました。

約1年間、ほぼ毎日300段もの階段を上った結果としては、筋肉量を維持したまま体重を落とすことができ、それに伴って体脂肪率が大きく改善させることができました。
健康のために運動したいけど、時間がなくて運動する時間が取れない!と言う方に階段をダイエットツールとして利用するのは、とてもおすすめです。
この記事が皆様の健康増進に役に立つことを祈っています。
それではー。

にほんブログ村